
ユイとたーくーは兄妹
2人とも脳性麻痺
2人とも片麻痺
ユイは左側が使いにくい
たーくは右側が使いにくい
2人はいつも、
「2人で一人前の"害害介護"」
と笑いながらいいます
今回は、ユイが床から立ち上がるのに、環境整備をしたら、たーくーの左脚がものすごくいい仕事をしたというお話です
はじめは、いつも通りニナがユイを手伝っていました。
床から立ち上がるのに、ユイの坐骨の位置が床から立つよりは、ニナの太ももに一旦座ってから少しでも高い位置からのほうが立ちやすい。
でも、ニナの脚はぷよぷよ…
骨があるから脂肪でぷよぷよなのは問題ないんだけど、ユイが座ったらニナの脚は潰れて高さが変わっちゃう
いつもならニナの脚でも十分なんだけど、その日のユイのカラダはなんだか重くて動きにくく、座面が高い位置からの方が立ち上がりやすいし、もう少し安定した、しっかりした座面の方が立ちやすいことを、ユイの言葉と、カラダが対話を通して教えてくれました。
「ちょと、たーくの左脚、ニナの脚と代わってくれて」
たーくの、大きくて潰れない太ももの登場です。
右側が使いにくい、たーくのカラダ。
左側はオリンピック選手のようにしっかりしていて身体能力は兄妹で一番レベルが高い。脳性麻痺なんだけど、左側は誰よりも頼りになるのょ。
ユイが座っても、ニナの脚のように潰れずに高さを保ってくれるたーくの左脚です。

おもーーーーいっきり、左側のニナに、ユイはカラダを預けます。
右側にできた、ユイのお尻の空間にたーくの左脚が潜り込みます。
ニナの脚から、たーくの脚に移動が完了しました。

左に思いっきり傾いていたユイが、右側にカラダを戻すと、たーくの脚が迎えてくれました。
こっからはもう、スムーズ
ユイが立ち上がる様子を見て、もう少し手伝いが必要そうだったので、たーくの左手が、ユイのお尻を押して立ち上がりを手伝ってくれました。
家族介護が、誰にでも楽に出来る。
キネステティク・クラシック・ネオの考え方がそれを可能にさせた。
男だから出来ない
女だから出来ない
脳性麻痺だから出来ない
健常者だから必要ない
そんなことはない
場面を、今回改めて
見ることができて
兄妹が誇らしくなりました
兄妹このメンバーでよかった、笑