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人生こんなか

軒先の向こうに見える良い天気。


でも、出かけられない。

今日はどうやって過ごそうか…


「人生こんなか」

「こんなして生きるのか」


自分に言い聞かせるように

人生を振り返るように

毎日口癖のように


じいさんは言います。

足は浮腫んで大きくなり、乾燥した皮膚がやぶれます。


靴は入りません

スリッパも狭い

足元が危なっかしい


手すりをつけても

夜は明かりで廊下を照らしても

どれだけ外側の環境を変えても


いつまでもつきまとってくる

自分のカラダ


買い物に行きたい気持ちがあっても


「危ないから」って門を閉められる

「これもダメ」ってダメダメって、認知症扱い。


どうせ5分後には忘れてるって、ホントのことを教えてくれない。

嘘の話で現実が遠ざかっていく。


今僕はどこで生きてるんだろう。

今日僕は何をしたんだろう。

明日僕は何をするんだろう。

いつまで生きられるんだろう。


自分の事が迷子にもなるよね…

やりたいことを止められて

なんでか分からないまま

嘘で固められていく毎日

転倒予防…


転ばないように、じいさんの動きを止めるんじゃなくって


私はじいさんの動きを邪魔してる、足の垢と浮腫みに関わることにしました。

夜中杖をつかずにトイレに行っていました。たまたまかもしれないし、でも少し足の感覚が良くなったかも。


浮腫はまたやってくるけど、保湿ケアで、皮膚が破れることはなくなりました。

もう少し歩く時に、小指側に重さをのせて膝が伸びたら浮腫みも改善するかも。


傷ができないということは痛みや痒みが多分和らぎました。

痛みや痒みに気を取られずに動けるようになったんじゃないかな。


私は足に傷ができて、歩いて重さを乗せるたびに傷が広がって、歩くのが嫌になったことがありました。小さくても傷がないだけで動くのがこんなに楽になって気持ちも明るくなることを学びました。


老人だから乾燥してるのは仕方ないと片付けるのは嫌。

出血してなくても、どれだけ小さくても、皮膚が破けたなら傷は傷。


そうならないように。


今の状況から抜け出すために、今やっている毎日を少しだけ変えてみました。




転倒予防に今必要だと思う

家族として関われるケア


じいさんの皮膚を清潔にして乾燥から守るために保湿すること。

垢や角質が、皮膚が動くのを邪魔しないことを手伝うこと。

お風呂のときは足ゆびの間だけはお手伝いさせてもらって、洗ってゆびの血行促進を図ること。足ゆびの動きが良くなるから。


あとは自分でやりたいこと好きなようにやっちゃって!


です。笑


出掛けたいなら歩こうぜ♪

疲れたなら休もうぜ!

やりたくないならそれでいい。

やりたくなったらやってみて。


私たちが今日1日やっておきたい仕事の目標があるように


じいさんもきっと、今日一日の、今その時の目標があるはず。


トイレまで歩く

お腹が空いたからご飯を食べる

日記にとめておきたい出来事がある

ペンを持って文字を書く



朝起きたら歯を磨かせるとか

お昼だから起きてご飯食べてとか

夜だからお風呂に入ってとか

こっちの決めた時間じゃなくて


その時、じいさんが見えてる目標を達成出来るように、必要なら手を貸すだけ。


じゃなきゃ家族介護はきっと疲れる。

思い通りにならないことだらけだもん。

もう同じ失敗は私はしない。


たくさんの難儀な過去が教えてくれました。

今ここで出来ること。


「人生こんなかぁ…あぁ

  良い天気だ。さあ、行こうか👣」


毎日同じようなのかもしれないけど

少し楽しみがある、その時の今を

明日も楽しみます